才能教育研究会ピアノ科




コラム : モーツァルトと友達に!
投稿者: river 投稿日時: 2008-12-25 2:05:00 (979 ヒット)


 昨年の11月27日愛知県西尾市の中学校の生徒がクラスの友達からいじめられて大切な命を亡くしてしまいました。 このような事が二度と起こらないようにと願っていたのに、また今年も同じ日に新潟県の中学の男の子がいじめのために命を失いました。

 いじめについて考えてみると、おそらく人類発生の初めから何人かの人達が集団を作ると、お互い助け合えて良い事もある反面、強い者が弱い者をいじめるという問題が必ず起こっていると思います。

神様はいろいろなタイプの性格を持った人間を作られたので、どうしてもいじめる者といじめられる者が出来てしまうのです。 そしてそれが、物が豊かで心が貧しくなっている状態の今の社会では恐ろしいほどひどい『いじめ』になっているのではないでしょうか。 それでもそういう仕組みになっているから『黙って見ていても良い』という訳にはいきません。

 私達は『自分さえ良ければいい』と考えがちですが、それではあまりにも無責任です。当事者もまわりの人々もその問題をどう解決するか、心を合わせて話し合い弱い者の味方になってあげなければいけないのです。

 学校のいじめではないのですが、私にも12〜13才の頃から心に重くのしかかったいやな想い出があります。 大人になってしまえばたいした事ではなくても、その時にはその悩みを誰にも話すことが出来ず一人で苦しみました。

10代の子供にとっては学校と家だけが今生きている唯一の世界です。もう少し大人になればそこから出られて、素晴らしい未来のある広い広い世界が待っているなんてことは全然理解できません。 今生きている学校と家とが救われないような辛い状態だと、もう絶望して死んでしまいたいと真剣に考えるのです。


 そんな時、私にはただ一つ心を慰めてくれるものがありました。 それは不思議なことに、何より練習が大嫌いだったピアノです。

ベートーヴェンやモーツァルト、ブラームスやショパンを弾いていると彼等の音楽が慰めてくれるのです。 人間は人を裏切るけれど、モーツァルトやベートーヴェンは勉強すればする程、私の友達になって私の心や魂を救ってくれます。仲良くなればなるほど彼等は決して私を裏切らないのだ! と気が付きました。

今になってつくづく思います。 ピアノのお稽古をさせてもらって本当に幸せだった、私を今日まで生かしてくれたのは芸術の力だったと・・・。

どうぞ皆さんも、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン等々と友達になりましょう。 一つの曲を弾く事は(聴く事も)その作曲家と付き合い、その人達の人格に影響されて、私達が生きていく支えになるのです。 子供達はまだ何も気が付かずに無心で曲を弾いていますが、10年20年先にそれが分かる時が来るでしょう。

 あの命を亡くしてしまった子供達にも、何か心を支えてくれるものがあったらと悔やまれます。芸術は人間にとって大切なのです。 みんなで一生懸命勉強しましょう。 そうすると困った時に必ず助けてくれるでしょう。 【K】(1995.12.19掲載)

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